集客改善施策の一つとして、正しい「METAディスクリプション」の書き方について解説します。この記事は、BtoBビジネス(メーカー企業、製造業など)向けです。METAディスクリプションをきちんと書くことは地味ですが、集客には大きく貢献します。
当社の実験では、タイトルタグとMETAディスクリプションを何も意識せず書かれていたWebサイトについて、「タイトルタグとMETAディスクリプションをきちんと書く」ことで158%の集客増加(セッション増加)ができました。他には何も変更していませんので、METAディスクリプションを戦略的に書くことは意外と重要だ、ということです。
METAディスクリプションとは
METAディスクリプションとは、Googleの検索結果に表示される説明文です。(常にMETAディスクリプションが使われるわけではありません。)
Googleの検索結果に表示される情報にはURL、ページタイトル、そのページの説明文、更新日などがあります。これらのうち、ユーザーが「クリックする」判断に影響を与えるのは「タイトル」と「説明文」です。タイトルはtitleタグで、説明文はmetaタグのディスクリプション要素で設定します。
この「titleタグ」と「metaタグのディスクリプション」は、クリックした先のページに表示されるわけではありません。ですので、ページを作っている時に設定を忘れがちです。真面目に考えると、タイトルタグやMETAディスクリプションを書くのに5分~10分くらいかかることもあるため、「書かなくてもいいか」となりがちです。しかし、しっかり書くと集客に貢献します。
METAディスクリプションのパフォーマンスはどこに現れるか?
METAディスクリプションが良く書けているのか、改善の必要があるのか?どこに現れるでしょうか。Googleアナリティクスでは、集客 > サーチコンソール > 検索クエリ に下記の表があります。(サーチコンソール内でも同様の表があります。)
表示回数: Googleの検索結果に表示された回数
クリック数: Googleの検索結果画面からクリックされた回数
赤色の「オンライン工場見学 やり方」というキーワードでは、309回、Googleの検索結果に表示され、75回クリックされていますので、クリック率は約24%です。青色の「cls レスポンシブ」というキーワードでは、144回表示され、64回クリックされていますので、クリック率は約44%です。
青色の「cls レスポンシブ」の方がクリック率が良いですね。
次に確認するのは一番右側の「平均掲載順位」です。クリック率が低い場合、「順位が低いから」という理由が考えられます。これは、1位に表示されているより、7位や8位の方が当然クリック率が悪くなるからです。
表示回数、クリック率、平均掲載順位を「相対的に」、他のキーワードと比較しながらレポートを見ていき、「順位は高いのにクリック率が悪いもの」があれば、それは、タイトルタグやMETAディスクリプションで改善が可能です。
上の表では青い方がクリック率は良いですが、こちらは1位に表示されているからであり、必ずしも赤いキーワードよりも「タイトルタグやMETAディスクリプションが優れている」とは言えないかもしれません。(どちらにしても、クリック率が20%超えているのはかなり高く、ニッチなキーワードで必要な人しか検索していないという要因が、クリック率の高さにつながっていることが多いでしょう。)
優れたMETAディスクリプションは、「クリック率の向上」につながり、結果としてアクセス数向上に繋がります。METAディスクリプションを改善した後は、上記のレポートでモニタリングを行いましょう。
METAディスクリプションの文字数
METAディクリプションの文字数は何文字が良いのか?については、トレンドがありますので、「METAディスクリプション 文字数」で検索して、最新の日付の記事をいくつか見て、確認しましょう。スマホでの表示も考慮して50~80文字程度と言われることが多いですが、BtoBビジネスの場合、未だ8割程度はパソコンユーザーです。ですので、スマホに合わせて情報量が少ないよりは、パソコンをメインに100文字程度書き込むことが効果的です。
METAディスクリプションには何を書くべきか?
METAディスクリプションは2部構成で書きます。
1.最初に記事に関して「知りたい」「なんだろう?」と思えること(興味の喚起)
2.次に、会社の専門領域と、HPにある無料コンテンツなどの紹介(クリックのモチベーション)
記事への興味喚起
記事を読み、ポイントだと思える要素を2、3コピペしてきます。それを繋げて、短くします。
【コピペした文】
中小企業、特に製造業・メーカー企業向けにマーケティングオートメーションツールBowNow(バウナウ)について活用法をお届けします。
マーケティングオートメーションの実践には、Webサイト更新の内製化も必須で、WordPress + Elementor(エレメンター)により「パワーポイントを作る感覚」でWebサイトを構築することをお勧めします。
これで171文字あります。とても入りきっていないのと、上のような文では「読まないと理解できない」のが分かりますでしょうか。
METAディスクリプションの文は「見て分かる」必要があります。検索結果を見ているユーザーは、クリックすべきかどうかを瞬時に判断しています。そのときに必要なことは、「自分が気になっているキーワードが含まれているかどうか」です。上の文の場合、キーワード(ユーザーのニーズに関係ありそうな名詞)は、下記となります。
中小企業、特に製造業・メーカー企業向けにマーケティングオートメーションツールBowNow(バウナウ)について活用法をお届けします。
マーケティングオートメーションの実践には、Webサイト更新の内製化も必須で、WordPress + Elementor(エレメンター)により「パワーポイントを作る感覚」でWebサイトを構築することをお勧めします。
ニーズにひっかかりそうなキーワードは4つしかなく、残りの文章はその4つのキーワードを説明したり、繋げたりするのに使われています。これを短くします。
製造業向けマーケティングオートメーションツールBowNow活用法。Webサイト更新を内製化するWordPress + Elementorのコラム【100本以上】
これで80文字に減りました。短くすると「読まなくても理解できる」文に変わったことにお気づきでしょうか。最後に豊富なコンテンツをイメージさせるため数字を入れて、興味を喚起させています。BowNowやElementorというソフトの名前は知らない人が多くいると考えられます。この場合、固有名詞は単なるノイズです。
製造業向けマーケティングオートメーションツール活用法。知識ナシ、ノーコードでWebサイト更新を内製化するWordPressプラグインの紹介も。
上記のように変更することで2つのソフトを知らない人でもクリックしやすい文章になりました。
クリックのモチベーション
このように要約した文に、会社としての専門領域を紹介する文を加え、クリックのモチベーションを高めます。このとき付け足す文は、全ページ共通で構いません。むしろ、共通の方が良いです。御社ビジネスを端的に表現する文を40文字程度で予め作成しておき、要約文と合わせて100文字程度とします。
【要約文例】
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ここの領域では、単語の羅列でOKです。どのみち、ユーザーは、Google検索結果で文章など読みません。単語を見ているだけです。専門領域を伝え、数字を入れ、Webサイトにある無料コンテンツやイベント、サービスの案内を入れます。例として、デモ機貸出あり、無料相談受付中、無料電子書籍ダウンロード、YouTube動画を●本以上配信中。など。このMETAディスクリプションに書くことを目的に、YouTubeなどを初めても良いくらい、ここで何をPRできるかが重要です。
最後に、二部構成の文をマージします。
製造業向けマーケティングオートメーションツール活用法。知識ナシ、ノーコードでWebサイト更新を内製化するWordPressプラグインの紹介も。中小製造業専門Webマーケティング支援【15年】中小企業診断士が監修│無料ウェビナー毎月開催
これでキーワードを6個含み、117文字のMETAディスクリプションができました。ちょっと長いですね、ということで短くした完成形がこちら。【106文字】
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集客に貢献するMETAディスクリプションTIPS
METAディスクリプションのクリック率を向上させるために活用できる小技です。
・?を使う ⇒ 問いかけられると頭がうごく人間心理
・【】を使う ⇒ 目立つ
・… を使う ⇒ システムが省略をしたように見せかけて、気になる単語だけを繋げることで文字数を減らし、書き込めるキーワード数を増やす
【例】元の文
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改善案
製造業のマーケティングオートメーション【成果事例4選】Webサイトを自社で更新している企業が使っているアプリとは?…人気ランキング…中小製造業専門Web活用支援【15年】中小企業診断士が監修│無料ウェビナー毎月開催
【】を使うと、日本語で文をつなぐよりシンプルになります。?という単語には、人間の脳は反応するようにできてます。また、改善案には「人気ランキング」という意味不明な単語が入っていますが、気にならないですよね?
なぜなら、Google自体がこのように、複数の文を引用してきて「…」を使って繋ぐことがあるため、「…」を使ってキーワードを入れ込んでも、違和感ないのです。「…」を使うと、本来は前後の意味関係を伝えるために入れるべき説明を省き、突然単語がでてきても、違和感がなくなります。これは、キーワードを詰め込んでクリックを促すためのテクニックです。
このように、METAディスクリプションをしっかり設定することで、せっかく書いた記事を多くの人にクリックして見てもらいましょう。