全ての年齢層を含む45,400,000人のフィリピン人がFacebookに登録していると推定されています。Facebookはコミュニティに参加したりネット販売を行う制限がとても低く、写真を投稿するのと同じくらい簡単なのです。その上、とても低い資本金の条件と代金引換払いの容認もあり、学生でさえネット販売に従事しています。一般的な実店舗では最低でも初期費用として30,000ペソが必要になります。
Facebookはネット販売の初心者の試す場となることが多いです。また販売者が広告のスケールを広げ、それを届ける際のマーケティングや宣伝スキルに長けているという特徴も。小規模企業家のスタートはFacebookからなのですが、始めるハードルが低い分、ほどんどの商品の競争率が高いです。しかしながら、多数の販売者の存在がいかにこの販路が使いやすいかということを示しています。
LAZADA
Lazada はフィリピン人がよく使って購入するファッションアイテム、電化製品、車の付属品や家電製品を販売しています。その使い方はSMスーパーモールのような大きなフィリピンの地元の小売業にも反映していて、Lazadaを通してアクセスできるようになっています。これはLazadaの利用者が達した証拠なのです。中国の大企業であるアリババの莫大な支援も受けているので、商品の資金や競合よりも多くの販売者を手に入れています。アリババのタオバオモールを基盤に、100%本物の商品を販売しているという保証付きでLazmallを立ち上げ、商品の合法性のという点でとても有利に展開しています。
Lazadaは東南アジアの卓越した賞で、オンラインの顧客による投票と評価で決まるiEMAを受賞しています。Lazadaは他の競合より優っているのです。イーコマースの図解を提供しているIprice insights (iprice.ph)によるとフィリピンでイーコマースを利用しているトップ層は、アプリの使用履歴、3ヶ月の平均的な通信や様々なソーシャルメディアのサイトのフォロワーからLazadaを選んでいることが分かっています。いくつかの調査で2017年の四半期でLazadaを利用した人数が全体平均25,652,100人になったことも明らかになっています。
SHOPEE
初めのうちShopeeはLazadaに次ぐ2番手という位置づけでした。しかし数年のうちになんとか追いつき、今やLazadaといい勝負をしているのです。マーケティングにかなりの額を投資しましたし、Shopeeの宣伝の為だけの番組にフィリピンの女優のAnne Curtisを雇い、有名なお昼の番組司会者のWillie Revillameを起用しました。これらの斬新なアプローチでShopeeはこのフィールドでの権威を確立したのです。
Shopeeは優れたカスタマーサービスと安価な商品があることで知られています。この2つがLazadaに追いつくことができた理由かもしれません。ShopeeではShopee保証のようなものがあり、商品が良い状態で届けられたことを買い手が確認してから支払いに進み、それまで売り手が料金を負担するというシステムがあります。さらにShopeeでは売り手の販売手数料が低く、買い手の送料は低い仕組みになっているのです。
ZALORA
ZaloraはLazadaとShopeeの後に登場しました。インターフェイスに強く、上の2つとコア部分が違うことがすぐに分かります。LazadaとShopeeは若々しさと、楽しいデザインに力を入れているのに対して、Zaloraはその真反対のモノクロ基調のよりフォーマルな雰囲気があります。フィリピンでさらに大きな市場を勝ち取るために、Georgina-Wilson Burnand, Isabelle Daza-Semblat, Liz Uy さらにSoleen Heusaff-Bolzicoのようなソーシャルメディアのアイコンとパートナー契約も結びいくつかのブランドを扱っています。このような支持を考えると、いかにZaloraがブランド確立やさらに洗練された雰囲気、差別化した市場を目指していることが分かります。
AMAZON
世界一流のイーコマースのサイトはなぜその優勢が世界的な支配力となるかを示しています。LazadaやShoppeよりも優れているのにもかかわらず、依然として市場シェアを縮小しようとしています。しかし、広告の面ではアジアに遅れをとっています。LazadaとShopeeはフィリピン人がfacebookでLazadaやShopeeでの良かった商品について話し合う為だけのグループを作り、フィリピン市場に目を向けています。購入者はクーポンやいい商品について仲間に知らせることができます。フィリピン人達は、地元で手に入らないブランドを求めてAmazonを利用しているのです。
ネット販売の未来
世界銀行のような一番の情報源も、地理や財政の知識がグローバルブランドが国民の支持を確立するのを難しくしていると示していますが、まだ成長と革新の余地はたくさんあります。フィリピン人の地理的な仕組みは地元や小規模企業家が無理なく市場シェアを獲得できる道を開きました。もし、フィリピンのビサヤン地方のような島に住んでいたら、それは競争世界に参加するチャンスです。サプライチェーンの過程を習得し、その地域に馴染みのある地元の人々の採用を優先するので、グローバルブランドが失われることはありません。