収穫
アバカは食べられないフルーツでバナナの一種です。根から新芽を成長させることで増殖します。花の蕾は茎から葉の形になった後開き、これが収穫を始められるサインです。アバカの最初の収穫は植えられてから18ヶ月〜24ヶ月の間に行われます。収穫にはさらなるステップがあります。
ステップ1:洗浄−アバカを確実に清潔で寄生虫がついていない状態にする為に、茎の根元周りの草や他の汚れを取り除きます。
ステップ2:上部の刈り取り−茎の葉は長い棒に繋がれたナイフで切り落とされます。収穫の過程は粗くなるので、この刈り取り作業は、他の苗を傷つけないように行われます。
ステップ3:切り落とす–鋭い片刃の大なたで、茎全体を地面に落とします。落とされた茎はトゥクシーが行われるどこかに積まれていきます。
ステップ4:トゥクシーを取る–トゥクシーは基本的に茎の違う層を分離します。この作業は茎の層の間にナイフを入れて行われ、ぐいっと引っ張りひっくり返すことで、完全に茎を分離します。異なる層は繊維の水準と品質も異なります。
摘出
摘出は茎の中でアバカ繊維そのものとそうでないものを分ける処理です。この処理は手作業(手で剥がす)でも機械(スピンドル)でも行われます。
手で剥がす処理は完全に手作業です。この方法でトゥクシーは束と剥がす用ナイフの間に入れ込まれます。そして足のペダルでトゥクシーの位置を固定します。それからストリッパーが力いっぱいトゥクシーをナイフから引き離し、固定されていたトゥクシーは、木製の引っ張る補助器具に巻き付きます。
剥がす機械で、トゥクシーはスピンドルに巻きつきます。スピンドルは回転し、ナイフから繊維を引き抜きます。速さはスピンドルの位置によって変わります。機械による剥がす処理は短い時間と少ない労力で多くの繊維を摘出することができますし、繊維のレベルもより統一されます。
剥がす作業は、アバカ繊維にもつれている不純物を取り除く上でもとても重要です。これらの不純物を剥がし切らないと、繊維が脆くなり、出来栄えに影響します。アバカの最終製品にも影響を与える可能性さえあります。
乾燥
剥がす処理をしたら、アバカを開けた場所で乾燥させます。乾燥は2つの方法で行われます。繊維は、太陽光で乾燥させる方法と、日陰で空気により乾燥させる方法です。一度完全に乾くと、繊維は保管されます。水分量が多いほど悪くなりやすいので、乾燥させることで繊維を守ることができます。
選別と梱包
乾燥後、品質により区別し選別をします。この処理は政府と国際的基準に従って行われます。これにより、貿易業者は支払いに見合う品質のものを得ることができます。
アバカは輸送しやすいように梱包されます。この工程は手作業で、アバカはの束を結んだり、圧縮の機械を使って行われます。アバカ繊維の梱包の平均基準は125kgで、サイズは100cm×55cm×60cmです。
アバカ繊維を準備する全ての処理はとても簡単に見えます。しかし、それぞれのステップは正確に行わなければなりません。それぞれの繊維は1包みと同じくらい重要ですから。優れた品質のものはそれぞれのステップの正確性により分かります。これは機械による補助も依然として力と労働力が必要なので簡単なことではありません。こういうことを知ると、アバカ繊維の手工芸品をさらに評価したくなります。