アバカは既に綱、工芸品や家具で知名度があります。縄は頑丈なマットやカーペットに織り込まれます。カーテンや多くの装飾品でさえアバカで作れています。こういった理由により最高級のラグジュアリーホテルや世界中のリゾート施設でもアバカ商品を見つけることができるのです。
世界は早く動いていて、技術は常に進歩し続けています。アバカはもうテーブルや椅子、カーペットやカーテンなどの室内家具に使われているだけではありません。アバカは建設そのもの材料や手順に組み入れられています。
成功している例の一つにアルマカンがあります。特別な処理をされたアバカ繊維で、例えばノーザンサモアにあるベネディクト会やスコラスティカ会の教会があります。病院の中庭に位置し、デザインはとてもシンプルでありながら生き生きとしています。壁の平面は軽い鉄骨に包まれたアルマカンが使われています。この状況では、アバカは装飾品としてではなく建物そのものして使われていますね。この特徴的な協会に使用されているステンドガラスはアバカ繊維を活かしてはいませんが、ガラスが壊れる前に力に耐えられるようにアバカをガラスに統合する研究がされています。
教会を建てる際のアルマカンマットは小屋や家のような小さい対象のものに使われますが、多様なレベルの大きな建物には使われません。しかし産業技術者はコンクリートと繊維を合わす革新しています。デ・ラ・サール大学のJanne Pauline S. Ngoやフィリピン自然研究委員会のMichael Angelo B. Promentillaは「アバカ繊維の発達により飛灰中のジオポリマーが強化される」いうタイトルの研究を行なっています。彼女たちは正しい処理と配分で実行すると繊維はコンクリートの圧縮力のある特性を向上することができるという結論に至っています。混合物中の繊維は連動し、どういうわけかこの骨組みだけの建物を強くしています。繊維を加硫処理しコンクリートとうまく活用するより良い方法はまだあります。今は行き当たりばったりですが、コンクリートが強化される未来は待っています。
効率的であるのと同時に、アバカは他の目的で作られると廃棄物を出します。これらの廃棄物は集められて、コンクリートに使用されます。インターネット側からすると廃棄物ゼロが好きなのです。そして何らからの理由で捨てられたアバカ繊維があなたの周りに散らばっていれば、道具の部品として使うことができます。さらにコンクリートと同じように働き、材料をまとめる繊維のネットワークを作り出しています。
設計デザインプロセスは3つのウィトルウィウス的な原理に基づいています。Utilitas (有用さ)、Firmitas(耐久力)、Venustas(美しさ)です。アバカはこれら3つ全ての性質を示す材料だと見なされています。便利で、廃棄物となるまで使い果たすことができ、そして頑丈なのです。実際に最も強い自然繊維だとされています。そして美しい。質の良いアバカ繊維は美しい色と輝きを放っています。綱や紙、お土産品の大活躍を見ていると建築や建設に使われることは全く驚きではありません。