Webページのタイトルタグに、サイト名やカテゴリー名を共通で表示させることがあります。例えば、ABC株式会社のWebサイトでしたら、全てのタイトルタグの後ろに「ABC株式会社」と入れたり、タイトルタグのルールを、「商品名│大カテゴリ名│小カテゴリ名」というルールを作った場合、同じカテゴリに含まれる商品には、同じ文言がタイトルタグの中に含まれることになります。
このような繰り返し表示されるテキストを「ボイラープレート」と呼びますが、ボイラープレートは必要なのでしょうか? ボイラープレートを削除した方がタイトルタグが短くなり、SEOにも効果があるのではないか?こういう疑問があります。
ボイラープレートの問題
ボイラープレートは、次の3つの点で問題があります。
1.関連性
タイトルタグに共通で含まれてしまうため、タイトルタグの他の文言との関連性が低い場合、タイトルタグそのものが表現していることが曖昧になります。
2.ユニークさ
全てのタイトルタグは、ユニークである必要があります。しかし、ボイラープレートにより、「類似のタイトルタグ」を持つページが増産されてしまうと、タイトルタグのユニークさに問題を起こす可能性があります
3.長さ
タイトルタグが長くなります。タイトルタグは何文字であるべきか?は、トレンドがありますが、一般的には、検索結果に表示される60文字程度(2バイト文字の場合30文字程度)が良いと言われます。しかしボイラープレートが含まれることで、タイトルタグが長くなります。
ボイラープレートを削除することが有効かどうか
ボイラープレートを削除することが有効かどうか、考えるときには、次の4点を検討します。
1.ブランドの強さ
強いブランドを持っている場合、企業名やサイト名を全ページに入れることは有効でしょう。例えばWikipediaであれば、ブランド認知ができているため、検索結果に多くのサイトが表示される中で「Wikipedia」とタイトルに書いてあれば、「Wikipediaだ」と知ってクリックする人が増えるでしょう。
2.関連性
ボイラープレートテキストが、Webサイトのコンセプトと関連している場合、入れることが有効な場合があるでしょう。例えば弊社の会社名は「Web活用経営(株)」ですが、Web活用という単語を含むため、ボイラープレートとして入れておくことでブランド認知にもなりながら、SEOにも悪い影響を与えないと考えられます。
3.長さ
あまりに長いボイラープレートはよくありません。これは、前述の「ボイラープレートの問題」を引き起こします。
4.クリックしやすさ
共通で入れることでクリックを促すような文言があります。例えば「新製品」「New!」「解決済」「セール中」など、クリック率が向上すると見込まれるテキストは、入れることでCTR(検索結果に表示されたあとのクリック率)をあげることに繋がります。
ボイラープレートが有効に働いているかどうかチェックするためには
ボイラープレートが実際のところどれだけ集客に貢献しているのか、Google Search Consoleを使って確認できます。Google Search Consoleの検索パフォーマンスの画面で、検索条件を追加し、検索クエリのフィルターに、確認したいテキストを入れます。
「ページの」画面を見ると、そのテキストがどのページに、どれだけ貢献(クリックされているか)しているか、分かります。
弊社の場合、「Web活用」というテキストを前ページ共通で入れる意味はあまりなさそうでした。笑 もっとブランド認知を頑張らないといけないですね…!
参考: https://moz.com/blog/title-tags-seo