Trelloというタスク管理ツールがあります。通常、タスク管理といえば、箇条書きになって担当者ごとに「TO DOリスト」となっていることが多いのではないでしょうか。
しかし、Webの運用は、「日々の気付き」をどのように優先順位をつけてタスク化していくかが重要です。この記事では、「かんばんボード」と言われるTrelloでのタスク管理と、Trello目線で「Elementor(エレメンター)」がなぜ中小企業にお勧めできるのか、考えましょう。
Trello(トレロ)でのタスク管理Index
Trello(トレロ)でのタスク管理(動画)
1.リストを作成
Trelloには決まった使い方があるわけではありません。ユーザーがアイデア次第でいろいろな使い方をしていると思います。私は、位置ゲー(位置情報を利用したソーシャルゲーム)で、他のプレイヤーと共同でミッションを進行するときに、このTrelloが使われていたので知りました。(笑)
弊社では、リストを、下記のように作成しています。
バックログ | ミーティングなどを通じて出たアイデアやタスクを入れます。アイデアの溜まり場で、TO DOに移すためには評価が必要です。 |
TO DO | 正式に「やることリスト」として昇格したタスクの置き場です。動画では設定されていませんが、TO DOにあがるときに、担当者の設定を行います。 |
進行中 | 担当者が、タスクに着手する時に、進行中に移動します。 |
完了 | 担当者は、タスクが完了したら完了に移します。 |
レビュー | 週に一度など、定期的にミーティングを開催し、その際、完了したタスクについてレビューをします。レビューの中ででてきたアイデアがあれば、またバックログに入れます。 |
2.アイデア出し・タスク出し
Trelloの良いところは、ひとまずのアイデアを置いておけるところです。(バックログに置きます)。ミーティングを行っていると、さまざまなアイデアが出ます。アイデアはどんどん出して、整理して、バックログにためておきます。
3.難易度の設定
出たアイデア、タスクについて難易度の評価を行います。難易度というのは、「すぐできる×実現可能性×影響度」の3軸があります。
すぐできる | やり方が分かっている、部門間の調整が不要、多くの稟議を必要としない、など、すぐに実行できるタスクです。 |
実現可能性 | そのアイデア・タスクが「確実に実現できるかどうか」です。例えば、「直帰率を20%改善する」などは、着手してすすめることはできますが、確実に実現できるとは言い切れません。 |
影響度 | そのタスクが完了したときに、良い効果がどれほど見込めるかを評価します。 |
難易度が低い(すぐできて、実現可能性も高い)タスクから、難易度が高い(すぐできなく、実現可能性も低い)タスクまでありますが、影響度を考えた時に「難易度が高くてもやるべき仕事」があります。これらを評価し、タスクにラベル(難易度の目安)をつけます。
例)難易度:低、難易度:中、難易度:大、レア(特定の人にしかできない)
4.リードタイム、コスト予測
Web制作の際には事前にしっかり納期、予算を予測する必要がありますが、Webの運用は「限られた予算、時間の中で、どれだけ効果的にタスクをこなせるか」となります。これは、「大きく考え、小さくスタートし、素早く行動する」という弊社のWeb運用ポリシーです。
各タスクに、正確に時間予測を行う時間がもったいないですので、難易度ごとに「時間」を決めておきます。そして、予算ごとに、どれだけの「時間(難易度に合わせたタスク数)」をこなせるかを、決めておきます。
4.カードの運用
アイデアレベルから評価され、担当者が設定されたカードは、TO DOに移動します。その後、担当者が着手したら「進行中」へ、完了したら「完了」へ移動します。最後に、定期ミーティングでタスクレビューを行います。これは、タスクを行ったことによる「効果測定」とは別で、そのタスクを行っている中で、気づいたこと、改善点などあれば、担当者からあげてもらいます。
Elementor(エレメンター)をお勧めする理由
シンプルに考えると、Elementorを使うだけで、「Webページ制作に関する難易度の評価が全て下がる」ということです。ノーコードで編集できますので、担当者を選びません。
Elementorのようなページビルダーがない場合、「コーディングできる担当者」または「外注」しか担当できないタスクになります。積極的にWeb運用しようと考えたとき、「ページ編集を属人化させない」「難易度の高いタスクにしない」ことは、「素早く動く」ための必須条件でもあると考えています。