量産という言葉は大量生産の略で、辞書を見ると「製品のコストを下げるために、同じ規格の商品を多量に作ること。」と説明があります。しかし、実際に量産という言葉が使われる文脈の中では、数が多い少ないという話だけではなく、量産=上市する、消費者が使う製品となる。という意味合いで使われます。
つまり量産というのは、「できあがった製品を第三者が使うことを前提とするもの」であり、それが「試作品」とは異なる世界で、5個でも量産ということがあります。
量産効果とは
量産効果とは、「製造量を増やせば1個当たりの原価が減少する」ことです。
(1)部品を大量購入することで部品の1個あたり仕入れ値が下がる。
製品を作るために必要な部品は多くあり、量をまとめて購入することで、1個あたり安く購入できるということです。
(2)製造費用に占める固定費の割合が下がる。
変動費 70万円
製造原価合計 100万円で、100個製造すると、
1個あたり原価: 100万円÷100個=1万円です。
この体制のまま、200個製造すると、
変動費 140万円
製造原価合計 170万円で、200個製造となりますから
1個あたり原価: 170万円÷200個=8,500円です。
大量に製造することで、固定費が占める割合が減少し、原価が変動費に近づいていくことが「量産効果」です。
世の中にないものを作る商品開発では、開発費用(デザイン、設計、金型費用など)が必ず発生し、固定費の一部として考えられます。
製造原価を下げるためには、
1.開発費をおさえる(自社でできることを活かす形の商品開発)
2.販路を先に考え、ある程度の販売量を見込む活動を行う(クラウドファンディングなど)
3.商品単価をあげ、付加価値のある商品企画として利益率を高める
などが考えられます。
「量産効果」を求めるときには数がものを言います。100個程度量産しても、効果は大きくないでしょう。 量産効果という言葉の世界では、量産とは「大量」を意味していますね。
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