こんにちは、小野です。

三現主義(The three actuals)というのは、机上の空論ではなく、
実際に「現場」で「現物」を観察し「現実」を見て考え、問題を解決しましょう、ということですね。

インターネットでさまざまな情報が取れるようになって、移動しなくても大量の情報を取得できるようになりました。

情報の流通自体も簡単にできますから、
「実際に自分で見たこともないし、感じたこともないこと」を「知っている」と勘違いすること
無意識のうちに大きくなっていて、それはとても怖いことだと思います。

情報収集の目的は、それらを考える材料にし、行動を起こす理由として、のはずです。

しかし、ネットやマスメディアの大量の情報は、情報自体がバラバラに存在してつながっていませんし、
すでにもう誰かのフィルターがかかっている情報です。

友人と会話することと比較してみましょう。

友人と会い、お互いの仕事について1時間話し合いをしたとき、
その友人の仕事について、リアルで、立体感を持った情報として認識できると思います。

それは、会話であれば、たくさんの情報が、それぞれの繋がりを持って理解できるからです。
質問が情報をつなげ、情報を深めます。

この感覚を、インターネットやマスメディアの情報で持つことは難しいと思います。

そして情報が浅ければ、考えも浅く、行動が間違えば結果もでるはずがありません。

今、情報との付き合い方も、「現場」「現物」「現実」がとても大切だと思い、
わたしが、強烈にそれを感じるのは、
「中国は品質が悪い」というフレーズに対してです。

・中国に出してみたけど、品質が悪い。彼らはきめ細やかにものづくりをしない。

という方がたくさんいる一方で、

・もう日本人なんかに頼まない。レスポンスも悪いし、やったことない仕事に消極的。中国人の方がずっとチャレンジング。

という方にもたくさんお会いしました。

ではどちらが正しいでしょうか?
答えは、「どちらも正しい」です。

「中国には、良い仕事をする工場もあれば、そうでない工場もある。日本と同様に。」

これが認識としては正しいでしょう。
正しい認識を持つことができれば、

・なぜ、対海外との取引で上手くいっている会社があるのか?
・当社に足りないことはあるのか? (マネジメントなど)
・当社は足りないところを補って、海外と取引ができるようになる目的、メリットはあるのか?

そう考えていくことができます。

正しい認識を持つためには、
インターネットで触れる情報だけでは不十分。

実際に活動を行っている人に会う、話を聞く、見に行く、
そういう機会を持つために自分も積極的に外に出て、動いて情報を取りに行く。

そうでなければ、
自分の頭の中の「知っている」がインターネットとマスメディアだけになってしまう。
これは、とても怖い。考える力を衰えさせているようなもの。

実際に当事者に話を聞くと、
気づかなかったバックグラウンドや試行錯誤をたくさん知ることができ、
情報と情報が新しい繋がり方をして、
「新しい考え」を持てるようになります。

TAMA試作ネットワークの活動の中で、「中国品質」に対する評価への違和感をとても感じましたが、
わたしは英語ができませんから、日本人の話しか聞いていないわけです。

「海外の人たちは、日本のものづくりをどう思っているのだろう?」

その関心が、今わたしを英語学習へと駆り立てています。

「知った感じになっている」のはやめて、
もっと多くの、違う環境の人たちと話すこと、
それは、情報化時代だからこそ、必要なことだと思っています。

写真: English cafe “lighthouse” @ 国分寺

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