前回、製造業ホームページ、移動コストの違いを書きました。今回は、業種の違いでWebサイトの更新の必要性が異なるのか、考えてみます。
Webサイトの更新が必要かどうかは、企業がWebサイトをどのように活用したいかによって変わってきます。更新の必要性は、業種よりは「企業の考え方」が色濃く出てくる部分ではありますが、多くの場合、次のような感じになっていると思います。
飲食店 | 製造業 | |
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更新頻度 | 高い | 低い |
更新内容 | イベント告知が中心:季節イベントや雨の日クーポンをウェブサイトやメールマガジン・SNSで配信 | 展示会や実績紹介が中心:Webサイトに情報を掲載 |
更新にかかる手間 | イベントは開始日と終了日があるため、スケジュールを作って管理を行う必要がある | 思い出した時に更新している企業が多いのが現実、手間はかからない |
飲食業では、SNSを活用したマーケティングも新しい手法が次々と開拓されており、Webサイトだけではなく、さまざまなツールを連携してマーケティング活動を行っています。
製造業では、多くの場合、展示会情報と休業案内の掲示にとどまっています。一方で、トラブルシューティングやQ&A、動画活用を行っている製造業も存在し、周りが熱心に取り組まないためWebマーケティングで勝っているという現実も存在します。
「BtoBビジネスの特長」で触れたように、製造業の場合意思決定プロセスが長いため、「今すぐ必要な人」と「そのうち必要になる人」が混在しています。これはとても重要なことです。
Webサイトを更新して、集客が増えたとしても、「そのうち必要になる人」に対するアプローチがなければ、ビジネスとしてのメリットは少ないでしょう。「そのうち必要になる人」へのアプローチは、Webサイトではできません。メールマーケティングの領域になります。
製造業にとって情報発信は大切ではありますが、顧客開拓の仕組みづくりがより重要と言えます。
このテーマは改めて書こうと思います。