前回、BtoCとBtoBではビジネス特性が異なると書きました。
今回は、飲食店と製造業ホームページの「探され方の違い」を考えてみます。
飲食店 | 製造業 | |
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探したいもの | 漠然としている | ハッキリしている |
利用メディア | ポータルサイト 口コミサイト |
検索エンジン |
探し方 | 漠然とした全体のイメージから絞り込むように探す。絞り込むために、複数の切り口(予算、ランキングなど)がないと決めることが難しい。 | 検索エンジンで探し、ニーズに応えられそうないくつかの企業に同時に相談。ここならできそうだ、という印象が大事。 |
飲食店を探す時、「このお店に行こう」と決めている時以外は、「和風」「個室」「肉が美味しい」「落ち着いてお酒が飲める」など、その時々のニーズに応じた探し方をします。このように漠然としたニーズからお店を探すことができるWebサイトとして飲食系のポータルサイトや、口コミサイトは存在しています。ランキングやレビューからお店の第三者評価を見ることもできます。ユーザーがこのような探し方をするため、飲食店のWeb活用の場合、独自サイトの他に、ポータルサイトへの出展も合わせて行うことが必要です。
一方、製造業を探すユーザーは何か問題を抱えていることが多くあります。引き受けてくれるところが見つからない、これまでお願いしていた先が倒産してしまった、急いで必要になった・・・。など。検索エンジンを用い、思いつくキーワードで探し、Webサイトをみます。地域、業務内容、設備案内、会社案内を見て、「ここならできそうだ」と思えば問い合わせを行います。この時、いくつかの企業に同時に相談することもあります。また、機密情報を扱うため、初回コンタクトでは漠然とした内容しか書かれないこともあります。
飲食店と異なり、製造業のウェブサイトでは、ユーザーのニーズにピンポイントに応えられそうな印象づくりが大切になります。そのためには、Webサイトでは「どのニーズに応えるのか」を予めきちんと決めておく必要があります。